こんにちは、連久実子です。
今回は、現在私の心身を蝕んでいるといっても過言でない問題について書かせていただきます。それは『隣の騒音』です。
我が家に限らず、近年コロナ禍による生活環境の変化によって
- リモートワークにより自宅にいる人が増えた
- お酒を飲める飲食店での規制により、自宅で騒ぐ人が増えた
- ボイスチャットやフィットネスゲームなどオンラインゲームによって、自宅で騒ぐ人が増えた
ことにより、騒音に関する警察への問い合わせ件数が増え、騒音が原因の殺人事件も起こっているそうです。
うん、多分実際にその状況に置かれないと本当にわかってもらえないと思うけど、人生史上最凶の殺意さえ湧いてます…(苦)
というわけで、まずはどんな騒音なのかを書いていきます。
私の自宅マンションの仕様
築27年ではありますが、鉄骨鉄筋コンクリート造のしっかりとしたマンションになります。
1フロアの同じ側面に3部屋並んでおり、我が家は真ん中の部屋です。件の騒音のする側の反対側の部屋からは、部屋や窓の開閉音以外はほとんど音が聞こえてきません。また件の騒音が聞こえてくる部屋に以前住んでいた方がいたときも、気になる音は聞こえてきませんでした。
隣室からどんな騒音が聞こえるか
まずは夜中1時過ぎての『「うぉぉぉぉ!」という歓声に近い騒ぎ声』が聞こえます。スポーツ観戦をしているのかと思ったのですが、よくよく耳を澄まして聞いてみると一緒にタイマー音も聞こえたので、フィットネスゲームをしているのではないかと思っています。
次に『椅子を引きずる音』。こちらは朝方と深夜に聞こえます。もう少しで眠れそう…という時にことの音ですっかり目が冷めてしまいます。
次に『掃除機のヘッドを壁にぶつける音』。以前は毎日12時〜15時ころになると、この音が30分ほど続きました。管理会社に何度もクレームを出したおかげなのか、現在は週に1回に減りました。
次に『吊戸棚の開閉音』。マンションのキッチンについている吊戸棚はマグネット式になっており、少し押すだけで磁石の力で閉まるため、ご本人が思っている以上に音が響きます。こちらは昼夜問わず聞こえてきますが、特に18時前後(夕食の用意?)と22時過ぎ(家族が帰ってきたタイミング?)、翌0〜2時(後片付けと明日の食事の用意?)のタイミングで頻繁に聞こえます。どうも隣の方はショートスリーパーのようで、深夜3時に音が鳴り止み寝られるかな…と思いきや、その後朝5時過ぎにまた音が鳴り出すということが頻繁にあります。
最後に『足音』。こちらも昼夜問わず聞こえてきますし、加えて震度3ぐらいの感覚で家が揺れます。一度訪問して生活音をもう少し小さくしてほしい旨をお願いに行ったことがあったのですが、ファー付きスリッパを履いていたので、なぜあんな音が大きいのか不思議です。また最初の頃部屋の中から「うるさい!」と叫んだ時に、仕返しに地団駄を踏みながらまな板を思いっきり台所にぶつけるような音が、朝6〜12時まで続いたことがありました…
一度騒音の音源がどこかを突き止めるためにいろいろな場所の壁をノックして回ってみたのですが、隣室との境目は硬くてあまり音が響かないものの、ベランダ側の壁や天井の壁をノックすると音が響くため、この部分を経由して騒音が聞こえてくるのではないかと考えられます。
これらが続いたことにより、疲れが取れづらい、(眠ることはできるが)寝付きづらく眠りが浅いという状態が6ヶ月ほど続きました。さらに体重が半年で8kg程減り、ツバを飲み込む音がかなり大きくなるような喉のつまりや、右耳に耳が入ってボーッと音がしているような閉塞感といった症状まででてきたことにより、現在では軽い精神安定剤を飲むことでなんとか症状を緩和しています。
そんなわけで、隣の部屋とを仕切る壁(特にキッチン部分)に防音シートを設置することにしました。
防音シートの設置手順
マスキングテープで壁を養生
賃貸なので、まずは両面テープを貼り付ける部分をマスキングテープで養生しました。養生テープのほうが粘着力が強いので剥がれづらいかとも思ったのですが逆にそれに寄って壁紙が剥がれてしまうと困るのと、昔購入したマスキングテープが余っていたのでこちらを両面テープを貼る部分に貼り付けていきました。
貼り付ける壁が硬かったので今回は両面テープを使いましたが、木造住宅で壁をノックした時に響く場合は「タッカー」を使うと穴を目立たせることなく遮音シートを固定できるかと思います。
遮音シートをカット
遮音シートはハサミでもカッターでもかなり弱い力でカットできました。ただし10mで20kgとかなりの重量なので、1平方mでも2kgと考えるとなるべく分割して貼り付けたほうが落ちてきづらいかなと思い、今回は1平方mにカットして上下に貼り付けるようにしました。
不織布側はボールペンでもかけるので、それでカット部分に線を引いて、その線を基準にカットしています。
遮音シートのカットが終わったら、先に遮音シートの方に両面テープを貼り付けていきました。両面テープは外装でも使うような強力なものを選びました。
遮音シートを壁に貼り付け
壁に貼り付ける際は、上の図の一番濃い青の部分(上辺)を先に貼り付け、ある程度固定できたら次に薄い青の部分(左辺・斜め辺)を貼り付け、最後に水色の部分(右辺・下辺)を先に貼り付けました。
これによって、できるだけ気泡が入らないように貼り付けることができました。
遮音シートを貼り付ける壁はそれほど大凸はなくて貼りやすかったのですが、唯一の難関がコンセント穴が有ることでした。これはシートをすべてかぶせた後、手で触ってだいたいの大きさを把握し、それをもとにコンセント穴の部分をくり抜いて行きました。
楽そうに見えますが1枚1枚がかなり重量があるので、ここに来て腰痛がでてきて1日目の作業は終了となりました。
吸音シートを壁へ設置
吸音シートは表部分だけ布カバーがかけられており、黄色い部分を触るとチクチクするので、軍手をしながら作業をしました。
突っ張り棒を使って立て掛けたり、部分的に両面テープを貼り付けたのですがしっかり張り付くことができなかったので、結果棚で挟んで立て掛けてあるだけです。ほんとは壁全面に置きたかったのですが、予算が足りなかったため、特に大きい騒音を出される隣室のキッチン部分に重点的に配置しました。
改造吸音シートを反対の壁にも設置
遮音シートを貼った対面の壁からもまるで隣で騒音を出されているように音が聞こえるため、そちらにも遮音シートと防音シートを重ねたものを設置することにしました。
今回は吸音シートの裏側に直接遮音シートを貼り付けています。(切れ端を一生懸命貼り付けていますが、隙間が重なるように貼り付けると防音効果が高いそうです)
上記の改造吸音シートをベットの頭部分に2枚立て掛けて設置しました。
防音シート設置後の効果
防音シートを設置した結果、「うぉぉぉぉ!」という歓声に近い騒ぎ声などの「空気伝播音」と足音の振動はだいぶ遮断できました。また以外だったのが、足音による揺れが若干小さくなりました。バタバタという音は聞こえて入るものの、震度3が「あれ?揺れてるかな〜」くらいになったのには驚きました。以前は、入浴中に隣の居住人が歩くと自信かと思うぐらい怖かったのですが、これによって安心してお風呂に入れるようになったのはありがたいです。
一方、椅子を引きずる音・掃除機のヘッドを壁にぶつける音・吊戸棚の開閉音などの壁を伝う「固体伝播音」はあまり軽減されませんでした。ただ、例えば吊戸棚を閉める際に「バタンッ」という後に響く「ターンターン」という振動に付随した音はなくなりました。以前は耳元でこれが聞こえていたため本当に気が狂いそうになりましたが、振動に付随した音がなくなっただけで我慢できる音までに変化したのも良かったです。
この様に、防音シートだけでは完全に音をシャットダウンすることは難しかったのですが、特に隣の声に困っていらっしゃる方は大きな効果を感じていただけると思いますので、ぜひ試していただければと思います。
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